ようこそ 日本コンクリート工学会北海道支部へ

これから2年任期で、濱幸雄前支部長(室蘭工業大学教授)の後を継ぎ日本コンクリート工学会北海道支部長を務めることになりました。全世界を襲った新型コロナウィルスの感染拡大により、支部総会や委員会の中止等これまで経験したことがない中で、2020年度が始まりました。

公益社団法人日本コンクリート工学会北海道支部(以下「JCI北海道支部」と呼ぶ)は,平成5年(1993年)6月に日本コンクリート工学会最初の支部として設立され,現在のJCI北海道支部会員数は411名(個人389名,団体22名)に達しています。JCI北海道支部は,北海道における土木,建築,セメント,レディーミクストコンクリートなど,コンクリート工学に関するさまざまな分野の方々が立場の相違を超えて,幅広い分野の研究者・技術者の組織として,また,産官学が連携する学術交流の場として重要な役割を果たしています。

その主な活動は,コンクリート材料や構造などに関する研究委員会による調査・研究,実務的な観点からの補修工法のアンケート調査,支部コンクリートの日(9月10日)関連の各種行事,支部功績賞・優秀学生賞の表彰などで,JCI北海道支部ホームページには最新の活動報告や行事案内を掲載しております。最近では『JCI北海道支部若手会』が設立され,JCI会員資格の有無を問わずコンクリート工学の明日を担う若手の研究者・技術者の方々の交流の場として活動を広げています。若手の研究者・技術者の方々には,ぜひともJCIへ入会して活発な支部活動への協力,北海道の活動を全国に発信する場として利用されることを期待するところです。

コンクリートは,強度,耐久性,耐火性,造形性などに優れた唯一無二の建設材料となっています。江戸時代末期に輸入セメントを用いて我が国で初めて大規模な施設が造られて以降,セメントおよびコンクリートは着実に発展し,今日では使用目的に応じた多様で高い性能が実現されて,安全で安心な社会基盤施設の構築に大きく貢献しています。北海道は,積雪寒冷地であり,コンクリートにとって非常に過酷な環境です。このような地域の特性を考慮して,今後の研究・教育・技術開発を進めていくことが必要です。

最近、少子高齢化や気候変動への対応、Society5.0の実現に向けた取り組みなど、コンクリートが使用される建設分野においてもその環境は大きく変化しています。i-Construction やSDGsに代表されるこれらの取り組みは、コンクリート工学とも密接に関連しています。JCI北海道支部の活動が契機となり、北海道の地域特性を生かした独自な発想による新たなイノベーションが創出されることを目指していきたいと思います。

2年間という短い期間ですが,皆様のご支援とご協力の下,支部長として精一杯務める所存です。今後も北海道のコンクリートに関する最新の研究情報・技術情報の発信,紹介などセメント・コンクリート技術の発展と普及に,皆様のご支援・ご協力を宜しくお願い申し上げます。


公益社団法人 日本コンクリート工学会 北海道支部
支部長  杉山 隆文(北海道大学大学院教授)